「不幸なオンナが嫌いだ」by 寺山修司
周囲の騒がしさが一段と激しさを増しております。
バカの壁というタイトルの意味がようやく分かってきた次第です(笑。
そんなこともあって、今日は、「うまくいかない」人がなぜうまくいかないのか、について考えてみます。
作家の寺山修司がある本の中で言ってました。
「オレは、不幸なオンナが嫌いだ」
不幸なオンナは不幸が連続する。同じような男に惹かれ、同じような恋愛をし、同じような結果になる。故に不幸が続き、不幸なオンナとなる。というような意味でした。
確かにそうですね。不幸なオンナは不幸が続くので不幸なオンナなのです。
ココにヒントがあります。
同じ結果故に不幸になるわけですが、なぜ、同じ結果なのでしょう。それは同じ行動をするからです。なぜ、同じ行動をするのでしょう。それは同じ考え方をするからです。なぜ、同じ考え方をするのでしょう。それはその思考パターンしか持っていないからです。
GT500やスーパーフォーミュラのドライバー、小暮卓史さんは、ご自身の番組の中で、興味深いことおっしゃっていました。
「失敗から学ぶこともあるけど、成功から学ぶことの方が断然多い」
よく、失敗しろ、と言いますが、本当に失敗すると、「失敗した原因」しか、学ぶ事は出来ません。しかし、成功すると、「成功した要因」は連続する因果関係となって振り返れるので、必然的に学ぶことが多くなるのです。
つまり、「不幸なオンナ」は、「失敗した原因を振り返れない」ばかりでなく、「失敗する思考方法から抜け出せない」という状況なのです。養老孟司の「バカの壁」は、この境界線を超えられない状態を言っているように思います。
これは何も恋愛に限ってではありません。仕事でもコミュニティ活動でもなんでも結構です。同じような状況って身の回りによくあります。
そして最も困ったことは、権限を持った人物が自分の思考が正しいと勘違いしている場合です。こうなってしまってはどうしようもありません。「君子危うきに近寄らず」とはまさにこの状態です。放っておくしかないのです。
つまり、不幸なオンナが救われることはありません。自分自身でそこから抜け出すしかないのです。