コンテクスト・シンキング

コンテクスト思考で課題解決!

論理の未来、感情の未来。

今朝、こんなニュースが流れて来た。

 

japan.cnet.com

 

囲碁は論理で勝敗が決まるということであれば、先読み数だけの対決になっているのでしょうか。だとしたら、人の思考がコンピューターに敵うとは思えないですね。

 

AIは論理的には優れていると思います。

では、AIが発達すると、私たちはどうなるのか、というところですが、あらゆる課題に対して、「正しいこと」を導くのでしょう。けど、その正しい選択に共感が得られるのか?となると、別問題だと思います。

 

タバコは身体に悪いけど、吸う人がいます。私も吸ってました。実際に身体に変化が現れて初めて、その正しいことに向き合うわけです。正しいことに感情が追いつくわけです。もし、正しいことだけが尺度になってしまうと、人の行動は並列化していくでしょうね。でも、そんなことにはならないでしょう。感情がそれを拒絶すると思う訳です。

 

コンテクスト・シンキングでは、論理と感情の共存を目指しており、そのためのコミュニケーション方法などを提案しています。組織の中で、プロジェクトの中で、いくら正しいことを進めても賛同を得られない、なんてことは当たり前のようにあります。そこに向く人たちの感情が論理を受け付けないからです。

そして、興味深いのが、この感情は、おそらく人が人と暮らすようになってから、ずっと変わっていないであろうということ。好きな人とは一緒に居たいし、嫌いな人とは一緒に居たくないとか、嫌なことはしたくないけど、好きなことはし続けられるとか。きっと、人に感情がある限り、正しいことだけでは生きて行けないんだろうと思うのです。

 

人間の論理を超えたAIを思うに、これからは特に、論理と感情の共存が求められているように思います。