コンテクスト・シンキング

コンテクスト思考で課題解決!

長年の知識と経験の価値を求めない。

いつから長年培ってきた知識と経験に価値がある、と思われるようになったのだろうか。今の時代、知識はググれば大体出てくる。経験はその年齢になれば当たり前。

 

けど、今、年齢を重ねた方々が、自分たちの経験を活かすための語り口を持っているとは思えない。情報通信産業がこれほどまでに発達した中で、アナログ時代のそれをどこまで活かせるんだろうか。そのあたりがものすごく懐疑的に感じている。

 

そこが破廉恥にならず、今の時代とそこに生きる全ての世代にリスペクトをし、しっかり対話できる人がどれほどいるのだろうか。自分自身は、求めてこない人にアドバイスはしないし、する必要もないし、求められなくなったら、自分自身含めて、アドバイスをする資格もないと思ってコンサルティングの仕事をしている。

 

先輩には引退してもらった方がいい。わからないのであればわかる人に任せればいい。わかる人にもわからないところはあるので、それを担えばいい。そうやって支える側に近づいている実感がある。

 

検察庁長官の定年延長について、時期、プロセス、色々とおかしなことはあるが、そんなことを真正面から指摘したところで、その指摘を受け止めるとは思えない。結果的に、政権側にダメージを与えることはできないだろうが、世論が盛り上がれば止めることはできるかもしれない。

 

けど、そもそも、戦後すぐの物のない時代に生まれ育って日本の成長と共に育ってきた大人たちに、自分たちの未来や社会の正義を委ねられるのかどうかと考えると、疑問しか残らない。その世代の一部であるあの政治家たちが、60代以上の大人たちの価値を無くしているんだよ、ということを伝えた方がいい。

 

野党の議員質問でしてくれないかな。

 

「与党のみなさんのこれまでの破廉恥な振る舞いの数々が、長年の知識と経験に価値がないことを証明していると言えますが、それでも、定年延長の理由を、長年の知識と経験という方便で説明するつもりですか?方便でないことを証明してください。

 自制できない、謝罪できない、責任取れない、はぐらかす、すり替える、放置する、先送る、あげく、破棄して隠蔽する。権限を持った人の振る舞いをずっと国民は見てきている。検察庁長官が素晴らしい人格者かどうかはこの際重要ではない。その次の世代にも素晴らしい人格者はいるはずだから。」

 

方便を使う人には、方便が成立しないことを指摘しないとダメだと思ってる。簡単に言えば、相手の土俵自体を叩き潰した方が確実じゃないかと。