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コンテクスト・シンキング

コンテクスト思考で課題解決!

派遣が定着しない企業にはダメ人材を送り込め!

今回は、知人の職場の派遣が定着しないという話を聞いて、なんでそうなるのかを考えたお話です。

 

ここで問題です。

あなたは派遣会社に勤務しています。クライアントの企業からの相談です。
『ナカナカ職場に人材が定着してくれないので、できるだけ良い人材お願いしますよ』
という内容です。

そこであなたは
「分かりました、しっかり面接して、優秀な人材を探しますね!」と答えました。

さて、これは正解?

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答えは「間違い」です。

 

なぜか、ということを説明しますと....。

まず、普通に考えてみましょう。

派遣会社のスタッフからしてみたら、自分が紹介した人材がしっかりと定着して欲しいはずです。送り込んだ人材の評価は自分の評価だと考えるからです。なので、面接を行って「これだ!」という人を選ぶことになります。「この人ならどこに送っても安心だ!」とか思って紹介しているとすると、それなのに定着しないわけです。言い換えるなら、クライアント企業は「優秀な人材が定着しない職場」ということになるわけです。

優秀な人材が定着しないということは、実は仕事の内容がどうとかは関係ないんです。というのも優秀な人材はどこでも適応可能ですからね。

 

そうなると、仕事の内容では、定着するかしないかは左右されないということになります。で、可能性を考えれば定着しない理由は、人間関係や職場環境がおかしいということになります。仕事上の人間関係では、排除、孤立、対立、というキーワードが浮上するような職場なのではないでしょうか。働く人とそうでない人に分かれ、頑張る人を孤立させたり。仕事上の進め方としては、不公平、無責任、放置、なんてキーワードも浮上してきそうです。

 

知人の職場の例では、女子社員のランチに現れるようです。

同じメンバーで一緒に食事している時の皆さんの話題は、悪口だそうです(苦笑。それがイヤでその輪から外れたらトイレに連れ込まれたとか。スケバンですか。さすがに最近では、そういう風潮も減ったそうですが、人の悪口を言いながら食事をする時間が苦痛であれば、そんなところには居たくありません。ですが、実際には、職場にはお局がいたりするわけです。

 

つまり、「優秀な人材」を送るから定着しないのであって、「定着」を目的にするなら、「ダメ人材」を紹介すれば良いのです。そういう輪の中に入れて、職場からしがみ付いて離れなくなり、スケバン女子がいる環境にも馴染める人材へと立派に成長していくことでしょう。

 

もし、心当たりがあったら派遣会社の方は、試してみてください(笑。実際には、「気が利かなく、頼まれた事しかしない」程度の人材となりますでしょうか。

 

いやいやそんなのはおかしいよ!という派遣会社の方は、むしろ、コンサルタント会社と契約をしておき、そのクライアント企業のコミュニケーション環境を改善するようオススメしてみましょう。

ただし「派遣の人材が優秀なのに定着しないのは、御社の職場に問題があるからですよ」と言える関係を結べているかどうかもカギです。

 

また、「定着しないので困っている」という企業の方は、正社員の方から声をかけた方が良いですね。女子社員から、さらに妬まれること請け合いではありますが、職場に必要とされることで、居場所が出来るからです。

 

女子社員とつるむのは苦手だけど、会社から頼りにされているのかよくわからない。正社員、特に、男性社員に派遣女子から近づくと、穿った目で見られる可能性高い。そうなると、職場では孤独になります。この孤独感こそが職場を離れる一番の理由ではないでしょうか。

 

このように「派遣社員がコロコロ変わる」という事実を1つ取っても、文脈を読み解きながらその状況を想像すると、いろいろと分かる事が多いです。状況がわかれば、対処の仕方も自ずと決まりますからね。

 

会社側からしたら、今まさに、薄々気づいていて、見て見ぬ振りしていることが、定着しない原因になっていることが多い気がします。

 

コンテクスト・シンキングでは、論理と感情の融合を目指していますが、このような職場の場合は、ぐうの音も出ない論理と感情のよりどころを、社内オペレーションの仕組みの中に落としこむことを目指すと改善されるかもしれません。

 

(2016.11.7 更新)