間違った目的は全てを壊す。
共感というキーワードを入れた記事を書くと、検索サイトから来られている方も少なからずいるんだな、と感心しているのですが、“共感を得たい”という目的は諸刃の剣だったりするので、扱いには注意が必要です。
例えばAさんが、会議で皆の共感が得られないとします。
で、共感を得るにはどうしたら良いのだろう、と考えるようになります。
でも、実際には、会議での発言や意見を受け入れて欲しい、というのが目的であり、共感はその手段でしかないわけです。ドリルを買う人は穴が欲しい、というアレです。
つまりは、“共感を得られる話し方”は、共感を得るための手段なので、目的ではありません。目的は会議での発言によって皆に同意を得ることなので、共感は目的ではなく、効果なのです。
これも文脈に着目して1つ1つ丁寧に考え抜いていけば、簡単に気づくことではあるのですが、目的と効果を切り分けないと、あとあと取り返すのに大変な状況へと自分自身を追い込んでしまう可能性があるので、行動の前に、目的と効果を整理しておきたいものです。