コンテクスト・シンキング

コンテクスト思考で課題解決!

思考法の落とし穴

最近、ずっと考え続けていることがありまして、世にある思考方法に対して、そうなんだよねーと思う一方、何かが抜けているような気がしてならないのです。

 

論理的思考法、ロジカルシンキングに代表されるような思考法は、基本的に、自分自身の中で展開されるものである。当たり前だ。一方で、様々なフレームワークなどは、対象を如何に客観的に観ることが出来るか?ということに用いられる。あくまでも一般論ですけどね。

 

で、私がここで話している「コンテクスト・シンキング」の思考方法なのだが、これを分かりやすく言うなら、「相手の立場に立って考えてみて」ということになるかな、と感じている。

 

「ドリルが欲しい人は穴が欲しい」という有名な逸話が示すように、思考方法を学びたい人は、そうやって何かをしたい「はず」である。新商品開発、課題解決、戦略立案、なんでも良いのですが、とにかく何かを「生み出したい」「変えたい」という人なんだろうなと思うわけです。

 

でも、実際には、それを実行しようとしてもうまく行かないことが多い。それは何故かと言えば、そう、必ず、誰かとやらなくてはいけないんだけど、相手から共感を得たり、同調されたりがなかったり、一部の人しか反応せずに、結果的に対立構造作ってしまったりなんてね。そんなことになってしまうわけです。

 

最近、稼げる個人を増やしたい、みたいな感じのコンサルタントが多いですけど、結局、実践者が受講生自身なので、正しい順番に乗っ取ってやれば実績は付いて来る、ということなんでしょうね。

 

話しを戻しますが、その思考方法を手に入れて、何をしたいのか?ということを考えたとき、その目的を達成するときに、自分以外の人が介在するのであれば、コンテクスト・シンキングが一番良いのではないかなと思ったりしてます。

 

コンテクスト・シンキングは、論理的思考方法の視点を自分ではなく、対象に置いているイメージなんです。詳しくはまた別の機会に。

コンテクスト・シンキングの基本スタンス

すっかりご無沙汰になっていました。年末年始にいろいろとありましてねぇ....。

すでに随分前のように感じています。

 

さて、今回は、「コンテクスト・シンキングの基本スタンス」についてお話をしてみたいと思います。

文脈さえ読み解く事ができれば、どんなことだって出来る。と私は考えています。不可能はない、と言って良いかもしれません。

まぁ私が明日だけ女性になる、とか、そういう荒唐無稽なのはナシです。ただ、女性としていけていないからナシ、ということではありません。

 

何か課題に取り組むとき、何か新しいことに取り組むとき、うまくいくイメージがあると思います。失敗のイメージしかないのに取り組む人はいないでしょうからね。で、コンテクスト・シンキングでは、実はこの「うまくいった状態」を想定することから始まります。これは言い換えればゴールです。

そのゴールは、動機であったり、大義であったり、なぜそれに取り組むのか?という本質的な部分を示すもので無ければいけません。

コンテクストとは、そのゴールと今の姿の間を繋ぐストーリーなのです。ストーリーは、連続する因果関係を指します。つまり、そのゴールにいく為には、何をして、という逆算をしていくイメージです。ただ、そのイメージですが、あるところでぷつりと切れることがあります。その場合はどうするか、今後は、自分を基点に連続する因果関係をイメージしていきます。そうするとやはり、同じように、あるところでぷつりと切れてしまいます。このぷつりと切れた2つを眺めていろいろと考えて、どうやって繋げたら良いかをイメージします。このイメージこそが「アイデア」なんです。

 

コンテクスト・シンキングは、「成功のイメージから逆算して、現在と繋ぐために、アイデアへと導くこと」を実現するメソッドなのです。

「指示待ち人間」の投稿から得る教訓とは?

FBの方で投稿をした「指示待ち人間」のまとめ。400以上の「いいね」に、98のシェア、という結果に。驚きです。皆さんの周りにも多いのかもしれません。私の周りにも多かったと思います。さて、このまとめ、内容としては「なるほど」というものでありますが、もう少し分析してみたいと思います。

 

それは、「そのような状況に陥った時に、打破するのにはどうしたら良いか?」という点です。

 

あの投稿を見た30代の女性から、今の職場についての「悩み相談」が来ました。

新規プロジェクトで付いた上司が、まさに指示待ち人間製造機のような人で、最近では、八つ当たりやら飛び出す始末。もう完全に自分自身が「指示待ち人間になっている」というのです。もうモチベーションも持っていないというのです。さて、そこで、どうすのか?と言えば、私は、迷わずに転職をオススメしました。

 

そうなんです。この課題について、立場の弱い個人であれば、対処方法は「避ける」しかないのです。

よって、「指示待ち人間を無くしたい!」と経営者が本気で思ったら、まず最初に、その方も含めた「権限ある立場の人」の言動を確認した方が良いですね。

 

この「権限」ってのは、片方にあることで、人の関係に「上」「下」を作ることになります。権限を持った人は、「追いやったり」、「陥れたり」、「騙したり」、2者間での「やり取りの主導権」を持つ事ができます。そして、一度でも、そのそぶりを見せてしまったら、相手は、その後、権限を持った貴方には逆らうことはなくなり、貴方の言う事を聞く「指示待ち人間」が誕生します。権限を持った人こそ、注意を払うべきなのです。

 

例えば、車同士の交通事故の場合、0:10の過失割合ということはないでしょうね。同じように、何か課題が起きた時は、それに関わる人「それぞれ」が「最善を尽くせなかった結果」だと考える必要があります。そこには、相手と自分がいます。どんな割合でも、自分が改善すべき何かを持っているなら、その割合が3:7でも8:2でも、大した違いではありません。

 

この「指示待ち人間」の投稿から得る教訓は、「権限を持った人こそ、注意を払って周囲と接するべきだ」と言うことかもしれません。

「指示待ち人間」は、権限を持つ人の間違ったリーダーシップによって生まれた「結果」なのです。

 

タイトル変更しました。

このブログを「コンテスト・プランニング」という名称から、「コンテクスト・シンキング」と変更しました。さらに、「コンテクスト・シンキング」を、「コンテクスト・リサーチ」と「コンテクスト・プランニング」と「コンテクスト・アクション」の3つからなる体系的な思考術と位置づけました。

 

コンテクスト=文脈に注目することで、過去も現在も未来をも繋がるきれいなストーリーを描くことができます。今後、記事については、リサーチ、プランニング、アクション、に分類していきたいと思います。

 

PDCAサイクルの落とし穴。

最近では高校生や中学生でも知っているであろうPDCAサイクルですが、私は割と懐疑的だったりします。

 

まずはwikipedia先生よりコピペしてきます。以下のように説明しています。

 

  1. Plan(計画):従来の実績や将来の予測などをもとにして業務計画を作成する
  2. Do(実施・実行):計画に沿って業務を行う
  3. Check(点検・評価):業務の実施が計画に沿っているかどうかを確認する
  4. Act(処置・改善):実施が計画に沿っていない部分を調べて処置をする

 

この中に出て来る「計画」ってのがくせ者でして、実はこのPDCAサイクルは「計画が正しい」ことを前提としていることにお気づきでしょうか。

 

では、計画とはどのように立てるのでしょう。引き続き、wikipedia先生によると、

 

何らかの目標、目的を達成するために将来どのように行動するのかを決めたもののこと。戦略また方策ともいう。

 

ということ。

そして、実際、いろいろな方に「計画を立ててみてください」というと、出来るかどうかは別で、「こうなったら良いな」という「希望」や「目標」を言語化したに過ぎなかったりする。それで、その希望の通りに行っているとか、行っていないとかをつつかれて一喜一憂したりしている間に疲労してしまう。ツライ。

 

さて、そこで今回は計画についてしっかり考えてみたい。

 

例えば、何か新しいことにトライすることにします。新製品の販売でも良いです。

その成長させるための計画を考えるには、まず最初に、その新商品そのものが良いことが前提となります。強みがどこにあるのか、どの部分で秀でているのか、どの程度他に比べて優れているのかなどを整理する必要があります。すると、必然的に計画はあぶり出されてきます。それらの事項を整理していくことで、様々な戦略を組み立てることが出来ます。想像でわからないことはテストで行動してみて、計画を修正すれば良いのです。この「計画があぶり出される」のは、とことん整理が出来るかどうかにかかっています。そこさえ出来てしまえば、計画は自ずと見えてきます。

 

例えば、何か課題を解決するための取り組みをすることにします。

この場合、社内の改革でも、社会を変えるための新しい取り組みでも結構です。
計画で理想の姿をこうしよう!ああしよう!という提案を最初にやってはいけません。その内容の善し悪しに関わらず、周囲は「賛成」「反対」に分かれるからです。特に、新参者がズカズカ入って行って、これをやってしまったら、現場はまっ二つです。考えるだけで恐ろしいです。

この場合は、まず、課題が生まれたプロセスを丁寧にインタビューしていく必要があります。そうすると、その中に流れる歴史やそこにまつわる文化が見えてきます。関連する内容を連続する因果関係として捉えて、整理を重ねていくと、最初の一手を導くことが出来るのです。この連続する因果関係が見えると、必然的に計画が立つようになります。

 

計画を立てるには、とにかく対象を丸裸にして、とことん調べぬき、様々な因果関係を整理して、その中から「連続する因果関係」と「最初の一手」を見抜く必要があります。それができるまでは、実行に移さず計画を立てることに専念した方が良いです。しっかりした計画には、丁寧なリサーチと整理が必要なのです。