コンテクスト・シンキング

コンテクスト思考で課題解決!

「ホウ・レン・ソウ」より「ソウ・レン・ホウ」

仕事の「ホウ・レン・ソウ」と言えば、「報告・連絡・相談」と教わってきたものの、ピンと来ないことが多い。

 

上司「お前に任せたからな」

部下「頑張ります!」

しばらくして

部下「こうなりました!」

上司「ん?まるでダメだな、なんで相談しない」

部下「任せたって言われたので...」

上司「仕事の基本はホウ・レン・ソウだぞ。そんなことも忘れたか!」

部下「......」

 

こんな光景が想像出来たりしますが、「ホウ・レン・ソウ」のホウ=報告が一番最初に来ると大体トラブります。そりゃそうです。経験の浅い人間が、何かを決めてしまって、それを上司に報告したら、ベターな回答になっているはずが無い。

 

なので、仕事の基本は、「ソウ・レン・ホウ」と覚えた方が良いのではないかと思う。

 

まず、仕事を依頼されたら、誰かに「相談」してみる。

「こんなことやれると良いと思うんですよね〜」とか、「こういうこと考えているんですけどどう思いますか?」とか。

すると、相手も、思いつくままにアドバイスをしたりする。

で、それらの中で、良いと思ったものを取り入れて、考えをアップデートする。考えをアップデートして少しずつ動きだしながら、その経過を相談した方々に「連絡」をする。

「連絡」された相手は、経過を聞きながら、さらにアドバイスをしたり、しなかったりする。ただし、ここで「連絡」しておくことが大切。気になれば言うはずだ。

で、最後に、その案件が着地したところで、「相談」した方々に「報告」をする。

「報告」を受けた方は、自分のアドバイスが活かされたりしていたら、協力をした実感を得られる。その結果、その人の成果に対して、素直に喜べるようになる。

 

考えをまとめるまえに、考えの行き先、つまり、方向について、合っているかどうかを相談しながら進めるようにしたいですね。

 

 

災難と不幸と残念。

随分と久しぶりの更新となってしまいました。意気揚々と2016/04-06の新しいクールに望んだわけですが、災難と不幸と残念が続きました。

 

ブログを更新して、熊本入りをしました。その2日後に熊本で被災し、その後2週間ほどは、情報共有の支援をさせて頂いたのですが、それが落ち着いてきたゴールデンウィークの終わりには、立ち上げ以前から関わっている会社の社長が逝去し、それによって、出向先の体制にも影響が出て、ストレスを感じる日々を過ごしておりました。先月なんて熊本出張から帰ったら、出向先のデスクが撤去され、破壊されているという(笑)、残念な仕打ち?を受けるハメになりました。尊敬していた人なので、残念です。4月の中旬から6月一杯まで、いろいろなことに悩まされましたね。

 

ということで、改めて仕切り直して行こうかなと思います。

 

コンテクスト・シンキングは、文脈を大切にする思考方法です。文脈を大切にするというのは、歴史や文化を大切にする、ということです。対象への尊厳と敬意を持った上で、未来をどうやって作るかを考えるというものです。

 

未来を考えるには、現状の整理が必要で、現状の整理には、過去を中心にインタビューしていきます。そこからキーワードを抽出し、KJ法で整理していきます。

で、戦略を描いたり、文脈を整理したりした上で、具体的には何をやるの?という話しになるのですが、ようやく落ち着いたので、そのあたりを何回かにわけてその具体例を交えてご紹介したいと思います。

 

ということで、近いうちにここで、「最初の一手の導き方」をシリーズにてお送りして行きます。

 

ラジオ番組を真面目に作る

というテーマを新年度掲げて行こうかと思いまして、まずは、番組と連動させていこうかと思います。

 

番組のテーマは地域×コミュニティ×ビジネスなんですが、地域を変えるのは、やっぱりビジネスのチカラであって欲しいと思うのです。そうやって、皆がハッピーになれる方法を考えて行きたい。ただ、番組コンセプトはもう少し整理しようと反省中です。

 

気がつけばいつのまにか新年度。ぬるっと年度越えしましたが、中身をちゃんと考えて行こうと改めて思うのであります。

 

こんな内容、ラジオで求められているか?なんてことは気にせず、誰か1人でも勇気を受け取ってくれればいいなと思ってのリニューアルです。

 

FM桐生 77.7MHz(サイマルラジオでも聞けます)

毎週水曜日15時から放送中「Club KIRYU」

番組サイトは仮運用中 

clubkiryu.themedia.jp

 

思考法の落とし穴

最近、ずっと考え続けていることがありまして、世にある思考方法に対して、そうなんだよねーと思う一方、何かが抜けているような気がしてならないのです。

 

論理的思考法、ロジカルシンキングに代表されるような思考法は、基本的に、自分自身の中で展開されるものである。当たり前だ。一方で、様々なフレームワークなどは、対象を如何に客観的に観ることが出来るか?ということに用いられる。あくまでも一般論ですけどね。

 

で、私がここで話している「コンテクスト・シンキング」の思考方法なのだが、これを分かりやすく言うなら、「相手の立場に立って考えてみて」ということになるかな、と感じている。

 

「ドリルが欲しい人は穴が欲しい」という有名な逸話が示すように、思考方法を学びたい人は、そうやって何かをしたい「はず」である。新商品開発、課題解決、戦略立案、なんでも良いのですが、とにかく何かを「生み出したい」「変えたい」という人なんだろうなと思うわけです。

 

でも、実際には、それを実行しようとしてもうまく行かないことが多い。それは何故かと言えば、そう、必ず、誰かとやらなくてはいけないんだけど、相手から共感を得たり、同調されたりがなかったり、一部の人しか反応せずに、結果的に対立構造作ってしまったりなんてね。そんなことになってしまうわけです。

 

最近、稼げる個人を増やしたい、みたいな感じのコンサルタントが多いですけど、結局、実践者が受講生自身なので、正しい順番に乗っ取ってやれば実績は付いて来る、ということなんでしょうね。

 

話しを戻しますが、その思考方法を手に入れて、何をしたいのか?ということを考えたとき、その目的を達成するときに、自分以外の人が介在するのであれば、コンテクスト・シンキングが一番良いのではないかなと思ったりしてます。

 

コンテクスト・シンキングは、論理的思考方法の視点を自分ではなく、対象に置いているイメージなんです。詳しくはまた別の機会に。

コンテクスト・シンキングの基本スタンス

すっかりご無沙汰になっていました。年末年始にいろいろとありましてねぇ....。

すでに随分前のように感じています。

 

さて、今回は、「コンテクスト・シンキングの基本スタンス」についてお話をしてみたいと思います。

文脈さえ読み解く事ができれば、どんなことだって出来る。と私は考えています。不可能はない、と言って良いかもしれません。

まぁ私が明日だけ女性になる、とか、そういう荒唐無稽なのはナシです。ただ、女性としていけていないからナシ、ということではありません。

 

何か課題に取り組むとき、何か新しいことに取り組むとき、うまくいくイメージがあると思います。失敗のイメージしかないのに取り組む人はいないでしょうからね。で、コンテクスト・シンキングでは、実はこの「うまくいった状態」を想定することから始まります。これは言い換えればゴールです。

そのゴールは、動機であったり、大義であったり、なぜそれに取り組むのか?という本質的な部分を示すもので無ければいけません。

コンテクストとは、そのゴールと今の姿の間を繋ぐストーリーなのです。ストーリーは、連続する因果関係を指します。つまり、そのゴールにいく為には、何をして、という逆算をしていくイメージです。ただ、そのイメージですが、あるところでぷつりと切れることがあります。その場合はどうするか、今後は、自分を基点に連続する因果関係をイメージしていきます。そうするとやはり、同じように、あるところでぷつりと切れてしまいます。このぷつりと切れた2つを眺めていろいろと考えて、どうやって繋げたら良いかをイメージします。このイメージこそが「アイデア」なんです。

 

コンテクスト・シンキングは、「成功のイメージから逆算して、現在と繋ぐために、アイデアへと導くこと」を実現するメソッドなのです。